今日の英単語 enshrine
大学に入ってしまうと、長時間集中して試験を受ける機会ってほとんどなくなりませんか?
授業は長いけどフルで集中しているわけではないし、せいぜい中間とか期末の試験のときしか長時間集中しないんですよね。
そのせいでTOEICなんかは自分にとっては地獄でしかなくて、ある種の拷問だと思ってます。
だからTOEICerの方たちってほんとすごいと思うんですよね、毎回あんなきつい試験を平気な顔して受けて。。。
どうなってるんですかね一体(笑)
集中力分けてほしいですよほんとに。
そのほかにも集中力の続かなさが支障を来すことって稀にあるんですよね。
先日受けた院試がそうでした。
筆記試験が90分の英語試験と、120分の専門試験が2個あったんですけど、もう大変でしたね。
拷問以外の何物でもありませんでしたよ、ほんと。
めちゃくちゃ疲れましたし。
当分長丁場の試験は御免ですね。。。
さて、前置きはこのくらいにして、今回も少し難しめの英単語を紹介しようと思います。
今回紹介する単語は"enshrine"「~を祭る、記す」です。
この単語、パス単1級には掲載されていませんが、SVLの12には掲載されている語で、比較的難しめの単語だと思います。
とはいえ"shrine"というある程度はなじみのある単語が語を形成してますし、意味を覚えるのに苦労はしなさそう。
なぜ今回、脈絡もなく"enshrine"という単語を紹介しているかといいますと、前置きでもあった院試での和訳問題の一部にこの語が使われていたからです。
せっかくなので"enshrine"が登場した文をお見せしたいと思います。
おそらく驚くほど簡単ですよ。(さすがに和訳問題全体はもっと長く難しいですが)
This personal freedom is enshrined in human rights.
(このような個人の自由は基本的人権に記されている。)
いかがですか?簡単ですよね。
実を言うと、わたし、"enshrine"という単語を見たことはありましたが意味をしっかりとは押さえていませんでした。
そのおかげで意味を推測しなければならなくて、最初、"en"は動詞化接頭辞だから「神社にする??」とは馬鹿なことを考えたりもしたんですが、文脈上、「保証する」的な意味にしかならないのは明白だったので、それっぽいことを書いて逃げました(笑)
ジーニアス英和辞典によると
■enshrine
1) [be ~d] 正式に述べてある、しるされている
2) ~を大事にする
3)~を祭る
と出てきます。
今回は受身で使われていますし、明らかに1)の意味として解釈されますね。
正しいことはOEDなんかを参照してみないとわからないことなんですが、おそらく3)の意味が原義となって1)や2)の意味に派生したと思われます。(辞書に挙げられている語義の順番は概ね使用順なので、最初に挙げられている語義が原義に近いとは限りません。)
というのも、"enshrine"における接頭辞"en"は動詞化の接頭辞ではなく、前置詞"in"の意味を持つ接頭辞であり、つまり、"enshrine"には「神社の中に納める」のような意味が原義としてあったとわたしには思えるんですよね。
そこから、神社に納められているものは通常「大切」にされているものであるため2)ような「大事にする」という意味が生まれます。
さらに、大切にされているものというのはなんらかの形で後世に伝えられていくものですよね。
後世に残そうとした際に、文字として記述すれば確実に受け継がれていきますから、そういった面から1)のような「記される」という意味が生まれたのではないでしょうか。
よって、ここまでの話をまとめると、"enshrine"はもともと「(神社に)祭る」という意味を持ち、祭られるものは一般に大切なものであるため、そこから「大事にする」という意味が発生します。さらには、大事にされるものは後世に受け継がれていくべきものであるため、形に残す必要があります。その際に文字として記すという行為は、形に残すうえ都合がいいわけです。そのため、ついには「記す」という意味まで生じたということです。
このように意味変化の過程を原義から紐解くのもなかなか面白いものがあります。(今回はわたしオリジナルの見解ですが。。。)
意味を関連付けて覚えれば、忘れるという現象も起こりづらいですし、たとえ忘れたとしても一度自分が辿った思考プロセスを再現すれば、容易に復元できるのも大きなメリットではないでしょうか。
軽い頭の体操にもなりますしね。
ということで今日の英単語"enshrine"でした。
ネットには"enshrine"の語源や意味変化に関しての情報があまりなかったのですが、信頼できるソースが見つかったら追記しようと思います。
長くなってしまいましたが、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。